諸行無常

楽器、機材、音楽など、のんびり綴っていくゆるいブログ

Leqtique EDM、tc electronic Flashback Mini Delay、Corona Mini Chorus、Ibanez ADMINI

前回が「Leqtique 10/10」とピンポイントだったわりに今回は大ざっぱだなあ…って感じですが。

もともとエフェクターは歪みとディレイ以外はさほど興味がなく、長いことその2つくらいしか使ってなかったんだけど、THR10Xを購入してあれこれエフェクトをいじってるうちになんか面白くなってきて、THRのPCエディターで設定を調整していたんだけど(本体のノブだけでは大ざっぱにしか調節できないので)、それがだんだん面倒くさくなり、歪みペダルの10/10を使い始めたのをきっかけにそっちも簡単にササッと調整したくなり、まずはディレイを購入しました。

THRの内蔵エフェクトのディレイがクセがなくてハイファイ、悪くはないんだけどなんだか味気ない感じだったので、もう少し個性的な音色のディレイが欲しいと思い、LeqtiqueのEDMを購入しまして。EDMはデジタルディレイなんだけど、柔らかく太い低音が特徴的な音色で、ある意味アナログ的というかリバーブ的な音でしたね。太く柔らかと言ってもアナログディレイのそれとは違っていて、ブライトなまま太く柔らかくなったというか、なかなか独特。一方でデジタルらしくクリアなトップエンドも備えていて、なかなか面白い音。

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けどやっぱもっとオーソドックスなデジタルディレイの音色も使いたいなと思って、tc electronic Flashback Mini Delayを追加しました。通常サイズのFlashback Delayと違いディレイモードのセレクターがないのと、それほど価格差が大きくないのでちょっと迷ったけど、自分は普通のディレイしか使わないので、これで十分かなあと。実際十分だったというか、むしろこっちのほうがシンプルで自分好みでした。

Flashback MiniはEDMとは正反対に「これぞデジタルディレイ」といったオーソドックスな音色で、だけど味気ないなんてこともなく、すぐ気に入りましたね。基本クリアで解像度も高いと思うんだけど、耳に痛い帯域は適度に丸めつつ、ツヤを持たせて耳当たりのいい音に仕上げてる感じ。これは万人受けする音だと思います。

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それから、それまでコーラス単体の音ってあまり好きじゃないというか興味なかったんだけど、THRでなんとなくディレイとコーラスを併用してみたら、ディレイ単体とはまた違う独特のキラキラした音が出て、この感じもいいなと思い、同じくtcのCorona Mini Chorusを追加しまして。音はFlashback Miniと同じく基本クリアであまりクセがない、tcらしい澄んだ音色やね。揺れが強いアクの強いコーラスは好みじゃないけど、Corona Miniのすっきりしつつも元の音にほどよく味付けしてくれる感じは好み。歪みとの相性も良くて、これもすぐ気に入りました。

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この時点でエフェクトボードにチューナー含めて5台のペダルが並び、もう空きスペースがない状態になったので、とりあえず打ち止めに。そもそもこのボードは昔バンドでベースを弾いてたときに購入したもので、当時は3つくらいしかペダルを使ってなかったので小さめのサイズのボードを買ったんだけど、当時はギター用に転用してペダル増やして使うなんてまったく考えてませんでした。

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んで、ディレイはこの2台体制で使ってるうちに、一つ気になる点が出てきて。EDMを繋ぐと、それだけで音色が変わってしまう。少しハイ落ちするのと、全体的に少し太くなる。つまりエフェクトオンにしたときのEDMのキャラクターそのままの音に変わってしまう。10/10が音色変化を起こさないのでおそらくトゥルーバイパスだと思うんだけど(説明書に記述はありませんが)、EDMもその辺は特に気にせず買ったんだけど、これは盲点だった。とりあえず10/10のトレブルを少し上げて「まあ、これでいけるか」と当初はあんまり気にしてなかったんだけど、しばらく使ってるうちにだんだんと嫌になってきて...「コレ繋いでなかった時はもっとクリアな音だったなあ」とか思い始めるともうダメ。

Flashback Miniだけでもいいかとも思ったけど、やっぱりもう一つ欲しくて、今度はちゃんとリサーチしてトゥルーバイパスのIbanez ADMINIを選択しました。以前はアナログディレイの音ってどうも好きじゃなくて敬遠してたんだけど、それは本当のアナログの音じゃなくてデジタルディレイのアナログモードだったりマルチに入ってるアナログディレイの音で、今思えば完全に食わず嫌いでした。ちゃんとしたアナログディレイは初めてだけど、思ったよりモコモコしてなくて、ほどよく太く柔らかい感じでこれもすぐ気に入りましたね。特にメロウなフレーズと相性がいい感じ。

音色はいい意味で普通ですね。嫌味のない、耳当たりのいい音。Flashback Miniもクセがないタイプで、デジタルのクッキリした解像度高めの音と、それより少し柔らかく太く響くアナログの組み合わせは違和感もなく、いいコンビネーションだと感じてます。(FlashbackとEDMは音色の違いが大きすぎて、結局使いこなせてませんでした)

もちろんオフ時に音色変化も起こさず、これはアタリでした。

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空間系のペダルが3台ともミニサイズのものになったけど、それは意図したものではなく、自分はシンプルなペダルのほうが好きなので、結果としてこうなりました。

まあこんな感じで、オールインワンのTHRのコンセプトそっちのけなことをやってしまってますが、おかげで現代の機材の素晴らしさを知ることができて良かったと思ってます。どのペダルもクオリティが高くて(音色の好みは別として)、昔はこんな手に入れやすい価格でこんないいモノなんてなかったですよ。

そんなこんなですっかりボードを構築するのが楽しくなってきて、一回り大きいボードを買おうかな...とか思ってるところ。スイッチャーもあれば便利なんだろうなあ...。

お金がいくらあっても足りないっすね!